進学科に通う2年生。
前部長の希美から指名を受け、食品研究部の部長を務めている。
成績優秀、スポーツ万能、スカウトを受けることしばしばの容姿と三拍子揃っているが、入学直後に告白をめった切りにしたため最近はあまり近づく男子もいない。
裕樹とは幼なじみで、彼のことを自らの所有物だと公言している。
思い立ったら行動しないと気がすまない性格で、“所有物” である裕樹は当然のように毎度巻き込まれることに…

「そんなに不安？　でも、裕樹なら絶対大丈夫よ！」

高藤学園1年生。
選挙の直前にショッケンに入部したニューフェース。
決してしゃべれないわけじゃないが、口数が少なく、必要最低限のコミュニケーションしかとらない。
また、感情もないわけじゃないが、その表情からは読み取りにくく、何を考えているのか理解できない。
人の言うことを聞いたり聞かなかったりと気まぐれだが、裕樹の言うことには従う場合が多い。
運動神経はいいらしく、かなり俊敏な動きをする。

「…なにも…」

高藤学園の2年生。進学科クラス。
下の学校の時に長期入院したため、1年留年している。
以前はその事にコンプレックスがあったが、積極的に話しかけてくれた千里の存在と、自分とは逆に飛び級している希美との出会いにより、完全に克服した。
それ以来、千里と親友になり、千里を通じて裕樹とも仲良くなった。
典型的な聞き役で、にこにこといつも千里の話に頷いている。
家は裕樹たちのマンションと近いため、いつも3人で登校している。

「うん、心配しないで、もう熱は下がったから。」

高藤学園2年生。自治生徒会財務部所属の財務部長。
1年生の時、財務部の運用部門で過去最高の運用実績をあげ、財務部長に抜擢される。
物事を冷静かつ公正に判断する力を持ち、リーダーシップも十分。
ただし、筋の通らない話は嫌いで白黒はっきりさせたがる傾向があり、やや柔軟性に欠ける部分もある。
容姿に惹かれて近寄ってくる男にうんざりしているため、交際を申し込まれても問答無用でお断りしている。
次期生徒会長最有力候補。

「これ…ホントに私が食べていいのかしら？」

ケートク生（経済特待生） のため、いわれのない差別を受けることも少なくないが、本人はさらりと受け流している。
弱いところを人に見せたくないと思っている節があり、どんなに落ち込もうとも笑顔を絶やさないようにしている。
母親と弟二人の四人家族で、父親はいない （離別）。
高藤に入るまでは働きに出ている母の代わりに主婦をやっていたので、家事は万能。
下の学校時代は結構モテたが、家事があるため誰とも付き合わなかった。
高藤に入ってからは差別されるだけで、男子学生が言い寄ってくることはない。

「あ、先輩！　今日はここでお昼ですか？」

高藤学園3年生。進学科。ショッケンの前部長。
外国で飛び級をした後、日本に戻ってきた帰国子女。
規格外の天才で、突飛な発明品を数多く生み出す。
裕樹の作る “大島ロール” に心を奪われている。
みんなには 「のんちゃん」 と呼ばれている。

高藤学園2年生。進学科。ショッケンのヒラ部員。
幼なじみの綺衣といつも一緒に行動している。
家が八百屋で、余った商品が食卓に並ぶため、野菜嫌いになった。
綺衣と合わせて 「さるコンビ」 と呼ばれるが、当人たちは大変いやがっている。

高藤学園2年生。進学科。ショッケンのヒラ部員。
幼なじみの愛といつも一緒に行動している。
家が魚屋で、余った商品が食卓に並ぶため、魚嫌いになった。
愛と合わせて 「さるコンビ」 と呼ばれるが、当人たちは大変いやがっている。

高藤学園教師で勤続2年目の23歳。
食品研究部の顧問で、よく部室でお菓子をつまみに酒を飲んでいる。
部室にビールサーバーを設置するほどの大酒呑み。
面白そうなことがあると顔を突っ込みたくなる。
千里に負けず劣らず押しが○く、物事を勝手に決めてしまうことがある。

高藤学園1年生。ショッケン部副部長を務めている。
入学時にスカウトされて入部した。
物腰柔らかで微笑を絶やさないが、ときどき目が笑っていないことがある。
口調も柔らかく、ともすれば女性的。
妖しい発言をして周りを困惑させることもしばしば。

高藤学園3年生。進学科。現自治生徒会長。
治安部出身で、治安部派閥の長。
三代続いた治安部政権の継承が絶望的な状況に頭を痛めている。
表面上は人当たりが良く、言葉遣いも丁寧。
演説が上手で、前回の会長選挙では圧倒的な支持率を得て当選した。

高藤学園2年生。進学科。
現生徒会総務部長で、総務部派閥推薦の立候補者。
支持率で皐月に溝をあけられており、巻き返し策をいろいろ練っている。
基本的に小心者。それだけに用心深い。

高藤学園2年生。進学科。裕樹と同じクラス。
驚嘆祝祭部に所属しており、夏に部長となった。
あだ名は 「ガレージ」。がたいの割に手先は器用。
玲二が作るフィギュアは一定の評価を得ている。
心配性で、ネガティブな妄想が多い。
千里に好意を寄せているが、相手にされていない。

高藤学園2年生。進学科。裕樹と同じクラス。
FNOSに所属しており、夏に部長となった。
見た目も中身も見事に腐っている。
学園の噂に精通していて 「やっぱりね」 なんて言うことがたびたびある。

高藤学園2年生。進学科。　ASP所属の記者。
男の制服を着ている時と女の制服を着ている時がある。
それに合わせて体型も若干変わっているようにも見えるが詳細は不明。
歪んだ正義感の持ち主で、目的のためなら手段を選ばない。

お菓子作りが得意な本作の主人公。
なぜか年上にモテるが、恋愛対象外。普通の恋に憧れている。
ちなみに名前の本来の読みは 「おおじま」 だが、なかなかそう読んでくれない。
母親と二人暮らし。